去る10月4日第24回経営研究集会が和歌山マリーナシティホテルに於いて開催され「共に創る未来」をテーマに開催され約90名の参加がありました。
第一部の分科会、第一分科会では、和歌山大学の上野美咲准教授よりが「地方版エリアマネジメントの導入可能性」~私たちの健康と幸福を育む取り組み~
と題して地域活性化の取り組みについて報告。特に、高野山や湯浅町の事例を通じて、地域文化や産業、観光の創造的活動を促す組織体制について学びました。
グループ討論では、地域毎でメンバー構成し各地域の課題や可能性を共有し何ができるかを考
える機会になりました。
第二分科会は「出会いが未来を切り拓く」~それいけ!みんなの夢を守るため~をテーマに和歌山同友会会員の西裕生氏(SCRUMきのくに(株)代表取締役)が
報告、27歳で会社を設立、温泉施設の運営を通じ経営者としての自覚や組織づくりなどその時々での人との出会いから得た学びや気づきを基にした成長の過程
を報告しました。
第二部基調講演は松井健彰氏(松井エネルギーモータース(株)代表取締役 富山同友会)を迎え、
「地域の声に耳を傾け成長し続ける」~事業定義の見直しから地域づくりへ~と題し行われました。
2013年の富山同友会政策委員会での中小企業振興基本条例制定運動に地元上市町がモデルとして選ばれ、松井氏は2014年に地域の現状と課題、
未来を考える「ハッピー上市会」の発足に参加。企業だけでなく、行政や学校なども加わる会の活動を通じて地域に対し自社だから出来る事、
すべき事を考えるきっかけとなり、「地域の声に耳を傾けそれに応えることで成長していく企業」と事業定義を見直しました。それに伴い福祉
車両事業、ニューモビリティ事業などの全社一丸で行った新たな取り組みをお聞きしました。
最後に松井氏より「少し視点を少し変えてみて、地域のお役立ちの為に自社だから出来る事は何なのかを考えてみて下さい」とメッセージがあり、
参加者からも地域について考える重要性について感想が寄せられました。